脂肪は燃えるとどこに行く?【信頼度:かなり高い】

体重を落とすために運動して脂肪を燃やすのは良い心がけだと思います。ところで脂肪は燃えるとどこに行くか・何になるか、ご存知ですか?

一番多い誤答は「エネルギーになる」です。脂肪には重さがありますが、エネルギーには重さがありませんね。そう考えても誤答であるのがわかります。化学の話になりますが、脂肪を構成する元素記号はCとHとOだけなのです。NとかSとかはついていないのです。ここまで読むと答えが分かりますか?

脂肪は酸素と結びついて、84%は二酸化炭素に、16%は水になります。すなわち、運動した時などに息が上がった呼吸(スースー ハーハー)で二酸化炭素が体内から出ていくわけで、残りの水は尿から排泄されます。(運動していなくても、脂肪が燃えるとはそういうメカニズムです)興味がある方は、下記の論文を読んでみてください。

【結論】脂肪が燃えると、二酸化炭素と水になります。したがって脂肪の最大の排泄器官は肺です。

https://www.bmj.com/content/bmj/349/bmj.g7257.full.pdf
When somebody loses weight, where does the fat go?
Ruben Meerman researcher, Andrew J Brown professor
BMJ 2014;349:g7257 doi: 10.1136/bmj.g7257 (Published 16 December 2014)

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