記事が真実であるよう心がけています。
私のサイトでは、信頼度について明記するようにしました。「絶対に正しい」とか「真実」は断定できませんので、一番信頼度が高いものを「かなり高い」としましたので参考にされてください。また、事実と異なる点や、別の報告があるなど、ご指摘がありましたらぜひ「助言/質問」からご教授いただければ幸いです。
現時点で常識と思われていることでも、年月が経つと間違っていたりすることがたくさんあります。また、あるチャンピオンが実践していることが、記事で紹介されるとそれが一番良い、さらには真実といつのまにか洗脳されてしまいます。
医学もしくは科学の論文では、真実性を表すためにエビデンスやメタアナリシスという言葉が使われます。しかしこれも絶対的ではなく、比較証明できなくても経験論の方が正しいことも山ほどあります。また「○○教授によると、30回以上を週2日行うことで筋肉がつき、基礎代謝が6%上がるというエビデンス(医学的根拠)が取れています」などというのは、エビデンスではなく、そういう報告が1件あるに過ぎず、用語の誤用です。
論文とか報告があるからといって、それが必ずしも正しい(真実)とは限りません
以下の点に注意しましょう。
サンプル数が少ない時などには、1つの意見として受け取る方が賢明です。
1)論文がありますとか、アメリカの報告とか
論文があるからそれが正しい(真実)とは限りません。その言葉にダマされないでください。ある論文では肯定的でも、別の論文では否定的なことだってたくさんあるのです。1つの論文だけ取り上げて、鬼の首を取ったように、それが全てを語っているような誘導が多いように思います。また、論文の質にも影響されます(以下のサンプル数参照)。さらに、日本人の報告よりもアメリカ人の報告の方が、質が高く信頼がおけるなんてことは絶対にありません。健康食品などでよくありがちですが、「アメリカの生理学の権威、○○教授によると」をどこまで信じて良いものやら・・、真面目に検索してみると該当人物がいなかったりします。
2)サンプル数(n数)が大切
ある大学のテニス部の部員は10人で、血液型検査をしたところ、5人がAB型でした。よって、「テニスをする人はAB型が多い」と結論づけて良いでしょうか?
高々10人じゃないですか、たまたまってことがありますよね。これが100人、いや1000人だったら結果が変わってくるかもしれませんよね。科学論文では、サンプル数(n数)が大切な要素のひとつになります。筋トレやダイエットなどでは、大勢の人に同じ運動をさせたり、同じ内容の食事を長期間食べさせたりする研究が困難なのです。したがってどうしてもn数が少なめになりがちなので、論文で報告されていても、その結論が絶対に正しいとはいいきれないのです。n数が少ない場合には、あくまでも「多々ある報告のひとつ」で、「たまたま」の域を出ません。複数の研究者から同じような結果の報告が集まってくれば、真実味を帯びてくるのですが。
3)「医者が教える」は怪しい
私も医者ですが、「医者が教える」などといったタイトルの本は怪しいと思っています。同業として冷静に見たときに、ぬけぬけと医者が教えるなどという「上から目線」が気にくわないのです。あんたどれだけ知ってんだよ?実際にやったことあるの?と突っ込みたくなります。能ある鷹は爪を隠します。